13日、札幌競馬場で行われたクイーンS(3歳上牝、GIII・芝1800m)は、藤田伸二騎手騎乗の3番人気デアリングハート(牝4、栗東・藤原英昭厩舎)が、好位追走から4角で先頭に並びかけると直線で抜け出し、後方から徐々に差を詰めた2番人気ヤマニンシュクルに1.3/4馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分46秒7(良)。さらにクビ差の3着には7番人気レクレドールが入り、1番人気に支持されたマイネサマンサは8着に敗れた。
勝ったデアリングハートは、父サンデーサイレンス、母デアリングダンジグ(その父Danzig)という血統。半兄に05年アンタレスS(GIII)など重賞3勝のピットファイター(牡7、美浦・加藤征弘厩舎、父Pulpit)がいる。04年10月にデビューし、2戦目で初勝利。05年桜花賞3着、NHKマイルC・2着など、3歳春のGI戦線で好走した。その後は苦戦が続いていたが、今回、久々に挙げた2勝目が重賞初勝利となった。通算成績15戦2勝(重賞1勝)。
鞍上の藤田伸二騎手は、トーホウアランで制した京都新聞杯(GII)に続くJRA重賞制覇で今年3勝目(通算69勝)。管理する藤原英昭調教師も同レースに続く今年のJRA重賞3勝目で、通算8勝目となった。