19日、新潟競馬場で行われた新潟ジャンプS(3歳上、JGIII・芝3250m)は、穂苅寿彦騎手騎乗の2番人気ストームセイコー(牡5、美浦・増沢末夫厩舎)が、レース序盤は中団やや後方に待機。道中徐々に進出し、最終障害飛越後、先に抜け出した9番人気ニシノヘブンズドアとの叩き合いをクビ差制して優勝した。勝ちタイムは3分31秒3(良)。さらに1.3/4馬身差の3着には5番人気ユーワキングストンが入り、1番人気に推されたテレジェニックは5着に敗れた。
勝ったストームセイコーは、父カリズマティック、母Micheline(その父Shadeed)という血統の米国産馬。叔母に99年4歳牝馬特別・西(GII)3着のフォルナリーナがいる。03年6月にデビューし、2戦目に初勝利。その後は勝ちきれないレースが続き、05年に障害入り。転向5戦目に障害初勝利を挙げた。その後は低迷していたが、3か月の休み明けとなる前々走の福島ジャンプS(OP)で1年ぶりの勝利を挙げると、前走の障害OPでも2着と好調を維持、今回の重賞初制覇となった。通算成績27戦4勝(うち障害14戦3勝、重賞1勝)。
鞍上の穂苅寿彦騎手はデビュー9年目で初のJRA重賞制覇。管理する増沢末夫調教師はダイワパッションで制したフィリーズレビュー(GII)に続く今年のJRA重賞2勝目で、通算では14勝目。カリズマティック産駒はJRA重賞初制覇となった。