13日に阪神競馬場で行われるアーリントンC(3歳・GIII・芝1600m)について種牡馬別に検証していく。なお、1回阪神1日目に開催されていた2017年以前も含む。
過去10年で最多となる3回の馬券絡みはキングカメハメハ、ダイワメジャー、アグネスタキオン。次点で2回のマイネルラヴ、ディープインパクト、マツリダゴッホが続く。このなかから今年はキングカメハメハとディープインパクトの産駒が出走を予定している。
キングカメハメハ産駒は8頭が出走して「1-1-1-5」複勝率37.5%、複勝回収率98%という成績。1〜2番人気に推されていた馬がいなかったことを踏まえれば悪くなく、10年コスモセンサーも単勝1.7倍の大本命ザタイキを抑えての勝利だった。今年はロードグラディオが出走を予定しているが、こぶし賞からの参戦は昨年2着のパクスアメリカーナと同じ臨戦過程だ。
ディープインパクト産駒は5頭が出走して「1-0-1-3」複勝率40.0%、複勝回収率92%となっており、意外なことに今年は4年ぶりの出走となるようだ。ミッキースピリット、ヤマニンマヒア、ヴァンドギャルドの3頭が出走を予定しているが、産駒が複数頭出走した14年はミッキーアイル(1番人気1着)、フェルメッツァ(6番人気3着)と結果を残しているので注意したい。
一方、注目したいのは17年1番人気1着ペルシアンナイト(父ハービンジャー)、15年9番人気1着ヤングマンパワー(父スニッツェル)、11年11番人気2着キョウエイバサラ(父Aussie Rules)、過去10年で「2-1-0-0」と凡走例のない父デインヒル系。また、母父デインヒル系も14年ミッキーアイルが勝利しておりサンプルが少ないながらも気を配りたい血統だ。今年であれば母父Rock of Gibraltarのカテドラル、母父Dansiliのミッキーブリランテが当て嵌まる。