ダイオライト記念を圧勝したチュウワウィザード(撮影:高橋正和)
1994年に創設された比較的新しい重賞競走。当初から地方競馬所属馬も出走できる招待レースとして、正月の京都開催を彩る役割を果たしていたが、地方競馬所属馬に門戸を開いたまま2013年から5月に移設され、3月の
マーチS、4月の
アンタレスSに続く帝王賞路線へと組み込まれた。2017年の
ケイティブレイブが、このレース5着から帝王賞を制している。
5月開催となった2013年以降の過去6年間で1〜3番人気馬は3勝2着3回。1番人気は3勝だが、4番人気以下も3勝2着3回3着6回と波乱傾向だ。
ダイオライト記念で
アポロケンタッキー以下に楽勝した◎
チュウワウィザードは東海ステークスでも
インティの2着。そのときは3着以下に7馬身の差をつけており、いまだJRA開催の重賞タイトルには恵まれていないが、ダートの現役オープン馬では屈指の存在だ。近親には昨年の最優秀ダート馬
ルヴァンスレーヴや昨年のクイーン賞(JpnIII)を勝った
アイアンテーラーなどがいるファミリーで勢いのある血統だ。
相手筆頭は、好調な◯
ロンドンタウン。
マーチSは海外遠征帰りで過去最高馬体重のうえにトップハンデで2着。
アンタレスSは3着とはいえ、勝ち馬からコンマ1秒差だった。休養明け3戦目で期待できる1戦だ。
大勢逆転候補は東京大賞典優勝馬▲
オメガパフュームか。同じ京都競馬場で行われたJBCクラシックは2着。前走のフェブラリーステークスは実績がない左回りコースに加えて久しぶりのマイル戦に戸惑ったような印象を受けたが、この距離なら安定している。馬格のない馬だけに59キロがやや心配で評価を下げたが、実績は上位だ。
連覇を狙う△
サンライズソアはJBCクラシック3着、チャンピオンズC3着と安定した走りを見せた。マイペースに持ち込むことができればチャンスはひろがりそう。逆にタフな競馬になれば昨年2着△
クイーンマンボの食い込みに注意したい。ブリンカー効果で
アンタレスSを制した△
アナザートゥルース、マーチステークスを制して勢いがある△
サトノティターンもあなどれない。