現地時間9日、今年のドバイワールドC(首G1)を制したエレクトロキューショニスト Electrocutionist(牡5、英・S.ビンスルール厩舎)が心臓発作を発症し、死亡したことがゴドルフィンから発表された。同馬は週の初めに心臓に異常が見られたため、ニューマーケットの病院で検査を受けていた。
エレクトロキューショニストは、父Red Ransom、母Elbaaha(その父アラジ)という血統の米国産馬。従兄に98年独ダービーを制したロベルティコ Roberticoがいる。04年4月に伊・ヴァリアニ厩舎からデビュー。6戦目の05年ミラノ大賞典(伊G1)でG1初制覇を達成すると、続く英インターナショナルS(英G1)ではゼンノロブロイをクビ差退けてG1・2連勝を飾る。その後、カナディアン国際S(加G1)で3着に入るとゴドルフィンへ移籍。初ダート戦となったマクトゥームチャレンジ第3戦(首G2)で後続に7馬身差つけて圧勝すると、ドバイワールドCでは日本から遠征してきたカネヒキリらを破って優勝を果たした。最後のレースとなったキングジョージ6世&クイーンエリザベスDS(英G1)では、ハリケーンラン Hurricane Runとハーツクライとの直線の叩き合いの末、ハリケーンランから1/2馬身差の2着に入っていた。通算成績12戦8勝(重賞5勝)。