9日に阪神競馬場で行われるマーメイドS(3歳上・牝・GIII・芝2000m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる6回の馬券絡みがマンハッタンカフェ。次点で4回のディープインパクトとステイゴールドが続き、3回がキングカメハメハ、アグネスタキオンとなっている。
マンハッタンカフェ産駒は延べ13頭が出走して「1-3-2-7」複勝率46.2%、複勝回収率162%という成績。勝ち馬こそ2011年のフミノイマージンに限られるが、2016年ヒルノマテーラ(7番人気2着)、2010年セラフィックロンプ(14番人気2着)など、1着とタイム差なしで好走している例はある。
今年はレーツェルが格上挑戦を目論んでいるが、マーメイドSは条件戦からの優勝例も多々見られるハンデ重賞でもあり、侮れない存在となり得るだろう。
ディープインパクト産駒は延べ8頭が出走して「3-1-0-4」複勝率50.0%、複勝回収率156%となっており、好走率・回収率ともに非常に優秀な成績を収めている。また、2018年アンドリエッテ(10番人気1着)や2013年マルセリーナ(7番人気1着)のように、牝馬クラシックを賑わせていた馬が人気薄で激走する傾向にも注意しなければならない。
同産駒からはサトノガーネット、センテリュオ、フローレスマジック、レッドランディーニの4頭が出走を予定している。オークスでも5番人気に推されていた経歴を持つフローレスマジックは待望の重賞初制覇に期待が掛かりそうだ。
今年、最大で5頭出しとなるハービンジャー産駒は未だ出走例が少なく掴みきれない部分があるが、阪神芝2000mのコース全体で考えれば複勝率においてディープインパクトを上回る成績を収めている。産駒初出走となった昨年はヴァフラーム(13番人気4着)、レイホーロマンス(1番人気6着)と明暗が分かれていたので、今後の動向に注目したい。