中山グランドジャンプではオジュウチョウサンに迫ったシンキングダンサー(ユーザー投稿写真:ニンジンスキーさん)
特別に難易度の高い障害はないが、3140mの距離に12の障害が用意され、最後の直線は芝コース。安定した障害飛越と平地の脚が求められるコースだ。
確固たる軸馬不在で混戦模様だが、◎シンキングダンサーは今春の阪神スプリングジャンプ3着、中山グランドジャンプ2着。とくに中山グランドジャンプではオジュウチョウサン相手に勝負を挑んだレース内容に見どころがあった。前走は苦手の雨に文字通り脚元をすくわれた感があったが、このメンバーならその実績は一日の長がある。
自分からレースを止めてしまうようなことがあってから去勢手術を施された◯トゥルーハートだが、福島、小倉と異なる競馬場で2連勝。もともと障害馬としての素質は高く評価されていた馬で、軌道に乗った今なら中央場所の障害も苦にはしないだろう。最後の直線が芝コースというのは、この馬にとってはプラス材料となる。
3番手は▲アグリッパーバイオ。障害デビュー戦を勝利し、2戦目の小倉サマージャンプで3着という実績に障害馬としての高い素質を感じさせる。阪神の障害コースは初めてだが、小倉競馬場で好走実績があるのだから、襷コースにも戸惑わないはず。
春の阪神スプリングジャンプでシンキングダンサーにコンマ1秒差まで迫った△アズマタックン、平地の重賞勝ち馬△メドウラークまでは抑えておきたい。