レクサスSはダウンドラフトが優勝(写真:Racing Photos)
11月2日フレミントン競馬場にて、G3・レクサスS(芝2500m)が開催された。
このレースの勝者には火曜日のG1・メルボルンCの優先出走権が付与されるため、最後の望みをかけ10頭の出走馬が揃った。
朝から雨が降り続け重馬場となったフレミントン競馬場で、見事にレクサスSを制覇してメルボルンCの最後のチケットを手にしたのは、59kgのトップハンデを背負わされていたダウンドラフト。
前を行くハキーとヴァラクの後ろを内ラチ沿いでじっと我慢し、直線の入り口で外に広がる馬群を尻目に内から一気に先頭に躍り出ると、あっと言う間に4馬身の差を付けそのまま余裕の手応えで押し切った。2着のキャリフは直線で良い脚を見せるも、内にささる悪癖を見せてダウンドラフトの1.5馬身後方でゴール。
ダウンドラフトに騎乗したJ.アレン騎手は「道中から抜群の手応えで負ける気がしなかった。中二日だが状態を維持すれば火曜日も良い競馬が出来ると思う」とコメント。
優勝したダウンドラフトは中二日の間隔で「国家を止めるレース」メルボルンカップに向かう事となり、53.5kgの低ハンデでの出走が可能となった。
管理するジョセフ・オブライエン調教師は、ダウンドラフトを加えメルボルンCに4頭の出走馬を送り込む事となる。
日本産馬ハッシュライター(父ルーラーシップ)も同レースに出走し、滑り込みでのメルボルンC出走を狙ったが、6着に終わった。
過去には、昨年のレクサスSの覇者プリンスオブアランが中二日で向かったメルボルンCで3着と健闘している他、2009年にはショッキングが、2000年にはホーリックス産駒でもあるブリューが、レクサスSを勝利して優先出走権を手にし、そのまま3日後のメルボルンカップで見事優勝を果たしている。
(取材:川上鉱介)