23日、豪州で繋養中の種牡馬ロックオブジブラルタル Rock of Gibraltar(牡7)が、来年から新ひだか町・日本軽種馬協会静内種馬場で種牡馬入りすることが明らかになった。南半球のシーズン終了後、1月中旬に日本に到着の予定。
ロックオブジブラルタルは、父デインヒル、母Offshore Boom(その父Be My Guest)という血統の愛国産馬。現役時代は愛・A.オブライエン厩舎に所属し、01年に仏グランクリテリウム(仏G1・芝1400m)、デューハーストS(英G1・芝7f)を勝つと、翌年は英2000ギニー(英G1・芝8f)、愛2000ギニー(愛G1・芝8f)、セントジェイムズパレスS(英G1・芝8f)、サセックスS(英G1・芝8f)、ムーランドロンシャン賞(仏G1・芝1600m)と、2歳から3歳にかけて欧米でG1・7連勝。G1連勝の世界記録を樹立した。現役最終戦のBCマイル(米G1)は2着に敗れたが、02年の欧州年度代表馬に選ばれている。
03年から愛・クールモアスタッドで種牡馬入り。現在はシャトル種牡馬としてクールモア・オーストラリアで繋養されている。初年度産駒は現2歳になるが、今のところ重賞勝ち馬はイーグルマウンテン Eagle Mountain(ベレスフォードS-愛G2)のみという成績。JRAでは現在、ユキノマイ(牝2、栗東・藤原英昭厩舎)、ラブレター(牝2、栗東・坂口正大厩舎)の2頭が馬名登録されているが、2頭ともまだ出走していない。
父デインヒルは05年の英リーディングサイアーで、欧州を代表する大種牡馬。日本では96年にデインヒル自身がリース繋養されたほか、デザートキング(愛ダービー-愛G1)らも導入されたことがあるが、直系の活躍はファインモーション(02年エリザベス女王杯-GI)くらいで、欧州ほどの成績は残していない。日本でどれほどの成績が残せるか注目される。