「素晴らしいレースに参加できることは光栄、興奮しています」と語ったマーフィー騎手(撮影:花岡貴子)
■スワーヴリチャードに騎乗予定のオイシン・マーフィー騎手
――前走のジャパンカップの感想は?
マーフィー レース前から状態の良さは感じていましたし、幸運にもいい枠を引くことができました。レース前に思い描いていたとおりのレース展開になったのもラッキーでした。自分ではこんなに早くジャパンカップを勝てるとは思っていなかったので、素晴らしいことだったと思います。
――スワーヴリチャードに騎乗しての印象は?
マーフィー 大きく素晴らしい馬体をしていますし、坂路でもとてもパワフルに時計を出せる馬だな。という印象です。
――1週前追い切りも素晴らしいタイムでした、今朝の追い切りはいかがでしたか?
マーフィー ジャパンカップで馬は仕上がっていたと僕も感じています。先週も乗って状態の良さは確認できたので、今週はその状態の良さをすごく感じることができました。
――秋3戦目ですが、そのあたりは?
マーフィー 今朝の追い切りのタイムが遅いことを皆さん心配されていると思いますが、私は前走より精神状態が良くなっているように感じています。本当にいい状態だと思っています。これ以上、いい状態になるとも思えないので最高の状態だと感じています。
――昨年に続いて2回目の有馬記念での騎乗です。印象は?
マーフィー 有馬記念は世界的にとても有名で注目を浴びているレースのひとつです。世界的に見ても12月に行われる国際GIで、日本に来る前から有馬記念というレースは知っていました。
昨年、ミッキーロケットで参加させていただきました。今年は勝てたらいいな、と思います。もし今年勝てなくても、将来的に勝ちたいレースのひとつだと考えています。
――現時点での作戦は?
マーフィー 中山の2500mはスタートが速くなければいけないと思っています。枠は内側、スピードが先行する馬、たとえばアエロリットやクロコスミア、キセキのような馬たちに近いといいな、と思っています。
アーモンドアイはきっとシンプルに乗って外から差してくると思うので、いかに距離ロスなく乗るかを考えています。そういう意味でも、ゲートでのロスがないよう、先行する馬たちについていきたいと考えています。
――今年はアーモンドアイをはじめ数多くのライバルがいます。
マーフィー 世界的に見てもこのレースに出走する馬たちのレーティングは世界最高のレースになるかな、と思っています。その中でアーモンドアイ、サートゥルナーリア、リスグラシューなどと戦うことになるのですが、枠順などすべての状況をみてからゆっくり考えたいと思っています。
――中山芝2500mはトリッキーなコースとも言われています。何か意識している点はありますか?
マーフィー (一言)ノープロブレム。
――最後に意気込みを。
マーフィー このような素晴らしいレースに参加できることは光栄ですし、興奮しています。スワーヴリチャードとレースに臨めるのは幸せです。日本で数多くのGIを勝ちたいと考えていますが、日本の競馬のレベルはとても高いのでなかなか勝つことはできない、というのはわかっています。(日本語で)頑張ります。
(取材・文:花岡貴子)