キャロットC

母は米G1勝ち馬、フォアシュピールがC.ルメール騎手でデビュー/関東馬メイクデビュー情報

2019年12月23日 18:00

手塚貴久調教師が「反応がいいし、血統的にも楽しみ」と語るフォアシュピール(撮影:竹之内元)

 今週で今年の中央競馬が終了する。最後のGIであるホープフルSには本記事で紹介した馬も出走予定である。

 来年のクラシックを目指し今週デビューする素質馬に注目していきたい。

【12月28日(土) 中山芝2000m】

◆フォアシュピール(牡、父ディープインパクト、母ミュージカルロマンス、美浦・手塚貴久厩舎)

 母はBCフィリー&メアスプリント(米G1、ダート7F)、プリンセスルーニーH(米G1、ダート6F)の勝ち馬。3歳上の全兄キラーコンテンツ(現4勝)、1歳上の全姉セリユーズ(現2勝)は堅実に走っている。

 ゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で乗り込み、11月下旬に帰厩。調教ではシャドーロールを着用している。先週の追い切りではホープフルSに出走予定のワーケアと併せ、交わされてから盛り返すような動きを見せた。

「馴致の段階から色々とあった馬だけど、思っていたよりも順調に来られた。ひと追い毎に良くなっているし、動きには及第点を与えられる。気性的にはカーッとするところがあるけど、そこまで気になるほどじゃない。反応がいいし、血統的にも楽しみ」と手塚貴久調教師。

 鞍上はC.ルメール騎手を予定している。

◆ネイザンロード(牡、父Nathaniel、母Alice Alleyne、美浦・木村哲也厩舎)

 Galileo産駒の父は英愛仏米でG1・10勝のEnableを出している。母は英2勝。3代母は英オークスを勝っている。じっくりと時間をかけて調教の本数を積み、先週の追い切りは古馬のフレッチアと併せて負荷をかけた。

「全体的に緩さがあるけど、ゴロンと見せるのは体形的なもの。古馬を相手にしても互角に動けるようになってきたし、まだまだ良くなってくると思います」と木村哲也調教師。

 鞍上は調整中だ。

【12月28日(土) 中山ダート1200m】

◆アルジョンブラン(牡、父ロードカナロア、母アルギュロス、美浦・鹿戸雄一厩舎)

 叔父に現種牡馬のシルバーステート(5戦4勝)、近親にシックスセンス(京都記念)、デルフォイ(京都新聞杯2着)がいる。ゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で乗り込み、11月下旬に帰厩した。

「いいスピードがありそうだし、気持ちも勝っているタイプ。歩様に硬さがあるぶん、ダートの短い距離向きだと思う」と鹿戸雄一調教師。

◆ヴェリズモ(牡、父シンボリクリスエス、母トリノレージョ、美浦・加藤征弘厩舎)

 伯父にサンカルロ(重賞4勝)がいる。ゲート試験に合格後は山元トレセンで乗り込み、11月中旬に帰厩した。「ひと追い毎に良くなってきた。体形的にはダートの短距離向きだと思う」と加藤征弘調教師。

◆フィーユレヴーズ(牝、父オルフェーヴル、母シナスタジア、美浦・斎藤誠厩舎)

 1歳上の全兄ジャスティンは現3勝。近親にはBehrens(ドバイワールドC2着)がいる。「いいスピードがありそう。上もダートの短い距離で走っているし、初戦向きのタイプだと思います」と斎藤誠調教師。

(取材・文:竹之内元)

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