母系からも荒れた京都の芝も問題なさそうなアルジャンナ
一昨年の2着馬グローリーヴェイズが香港ヴァーズに勝ったほか、過去の勝ち馬にはサトノダイヤモンドやルージュバックなども名を連ねている。過去10年でディープインパクト産駒が5勝。その他5年もすべてサンデーサイレンス系種牡馬の仔が勝利を収めている。
ディープインパクト産駒の◎アルジャンナは東京スポーツ杯2歳Sの2着馬。最優秀2歳牡馬に選出されたコントレイルには完敗だったが、3着馬には4馬身の差をつけた。母は米国2歳G1スピナウェイSを大差勝ちしたスピード馬で、その父は米国年度代表馬ティズナウ直仔のティズワンダフル。祖母イヤーリーレポートはシアトルスルー2×4という強烈なクロスもある。この母系なら、荒れた京都の芝コースにも高い適性を示してくれそうだ。
キャリアの浅い馬同士の1戦で難解だが2番手は朝日杯FS3着〇グランレイ。祖母ミラクルワウがカナダ年度代表馬アリワウの半妹という血統。朝日杯は出走メンバー中最速の上がりタイムを繰り出して3着。まだ若さを残す競馬内容だったが、可能性を感じさせた1戦でもあった。父ルーラーシップ、母の父ファルブラヴならパワーを要する現在の芝コースはむしろプラスではないか。
まだメイクデビューを勝ち上がったばかりとは言え▲ストーンリッジは全兄にマウントシャスタ(毎日杯2着)、ベルキャニオン(共同通信杯2着)、カミノタサハラ(弥生賞)らがいる良血ファミリー。3歳春のクラシックトライアルでは目が離せない血統だ。
同じくキャリア1戦ながらもトゥルーヴィルも抑えておきたい。全兄に16年きさらぎ賞2着の△レプランシュ。母レディドーヴィルは英仏独で勝利した活躍牝馬で、ジャパンC2着ファビラスラフインの半妹。祖母メルカルがフランスの4000m重賞を勝っているように母系には欧州のスタミナ、底力が色濃く流れている。将来性も含めて注目したい。