18年と19年のG3グランドナショナル(芝34F74y)を連覇しているタイガーロール(セン10、父オーソライズド)が、4月4日にエイントリー競馬場で行われる今年の同競走に出走し、3連覇を目指すことになった。同馬を所有するギギンズタウンハウススタッドのレーシング・マネジャーを務めるエディー・オライリー氏が、14日に明らかにしたものだ。
昨年の同競走で、73年、74年に達成したレッドラム以来となる連覇を達成したタイガーロール。19年のレースを11ストーン5ポンド(約72.1キロ)を背負って制した直後、ギギンズタウンハウススタッドの総帥であるマイケル・オライリー氏は、「タイガーロールは小柄な馬。これ以上の斤量を背負わせるのはかわいそうだから、来年のグランドナショナルは使わないと思う」とコメントしていた。
2月11日に今年のグランドナショナルのハンデが発表され、タイガーロールは、同馬主・同厩舎のデルタワーク(セン7、父ネットワーク)と横並びで、11ストーン10ポンド(約74.4キロ)のトップハンデを課せられることが決まっていた。
その後、同馬を管理するゴードン・エリオット調教師を含めて、関係者が協議をした結果、「馬が順調なら」という前提で、レース史上初の3連覇に挑むことを決めたものだ。
タイガーロールは16日にナーヴァンで行われたG2ボーインハードル(芝21F)で、10か月ぶりに戦線復帰し、5着となっている。
(文:合田直弘)