12日、佐賀競馬場で行われた九州大賞典(3歳上、ダート2500m、1着賞金400万円)は、内田利雄騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝1.7倍)ヤマノブリザード(牡7、佐賀・川田孝好厩舎)が2周目2角で早めに先頭に立つと直線抜け出し、2番人気レイテストモデルに1.1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分47秒9(重)。さらに1馬身差の3着には3番人気タイキシリウスが入った。
勝ったヤマノブリザードは父タイキブリザード、母モガミオージー(その父ファルコン)という血統。01年5月にホッカイドウ競馬からデビューし、道営所属のまま札幌2歳S(GIII)を制覇。その後、美浦・藤沢和雄厩舎へ転厩し、移籍初戦となった朝日杯FS(GI)では2着に好走した。その後は、04年のエイプリルS(OP)で勝利を挙げるも精彩を欠き、今年2月に佐賀に移籍。移籍後は初戦を8馬身差で圧勝するなどの活躍を見せており、今回が札幌2歳S以来約5年ぶりの重賞制覇となった。通算成績44戦7勝(うち地方12戦4勝、重賞2勝)。
また、8枠ピンク帽子のMr.PINKこと鞍上の内田利雄騎手は05年の宇都宮競馬廃止後、全国各地で期間限定騎乗を続けているが、今回がタイガーロータリーで制したスプリント(笠松)以来、約1年ぶりの重賞制覇となった。