【マーチS】中山滞在中のクリンチャー陣営「なんで競馬がないの?という顔をしている」/ねぇさんのトレセン密着

2020年03月30日 20:40

精神力が強いクリンチャー(撮影:花岡貴子)

 関東地方ではすでに桜が葉桜になっているというのに、日曜日の降雪はすごかったですよね。まさに吹雪。もうすぐ4月だというのに、こんなことがあるのかとホント驚きました。

 いつも2月の出張であれば、雪によってレースができなくなることを想定して馬場で乗るための鞍などを念のため持って行く陣営も結構います。でも、さすがに今回は…。この降雪は予想できない。

 GIに出走するような競走馬たちは、調教の過程や馬運車で運ばれて出張馬房へ移動する段取りなどから"もうすぐレースが始まる"というのを自ら察知するものです。いわゆる“自分で競馬に向けて体をつくる馬”というヤツですね。

 クラシック三冠は皆勤、凱旋門賞出走のためにフランス遠征までこなしたクリンチャーも当然ながら、そんな察しが効く1頭です。

「でも、どこにいっても大人しいし、落ち着いている。ハプニングがあっても動じない。本当に精神力が強いですね」と担当の長谷川助手。

 今回、急に中山滞在が延びることが決まりましたが、

「クリンチャー自身、若干の緊張感はあるけれど“なんで競馬がないの?”という顔をしているくらいで。特に影響はないですよ」とのことでした。さすがです。

 本日月曜日はクリンチャーは馬場には出なかったけれど、何頭か馬場で調整した馬もいたそうです。

「クリンチャーは朝と昼にいつもより長めに運動して体を動かしています。もともと叩き良化型ですし、いいかんじで調整できています」

 今回は2戦目のダート戦。しかも重賞ということで、ここでどれだけの結果を出せるかクリンチャーにとって大切な一戦となります。

「1枠2番。内枠が当たってよかったです。丈夫なのでまだまだ現役で頑張れると思うので、今後の路線を決める意味でも大事な一戦になりますね」

(取材・文:花岡貴子)

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