地元大将格のティモシーブルーは上位争い必至(撮影:谷口浩)
4月28日、金沢競馬場で行われる重賞・金沢ス
プリングC(1900m)。地元馬同士の戦いに11頭が集結した。
現在、金沢の中距離戦線の中心は
ティモシーブルー。昨春にJRAから移籍し、重賞2勝を挙げる。前走は直線の脚がジリッぽく、2、3着とはアタマ、アタマ差の接戦を制しての辛勝だったが、叩き2走目の今回は上積みが見込めるだろう。また、地元馬同士の重賞では2戦2勝。ここも確実に上位争いを繰り広げるはずだ。
対するはJRA1勝クラスを勝ち上がったのち金沢に移籍してきた
ファストフラッシュ。移籍初戦の前走は逃げ切り勝ちで、1分49秒8(重)。馬場状態は異なるが、
ティモシーブルーの前走タイム1分50秒2(稍重)と比較しても、ここは十分勝負になるだろう。JRAでのレースぶりから気持ちにスイッチが入りやすそうな印象を受けるが、勝負根性もありそうな馬。最内枠に逃げ馬・
ムーンファーストがいることと、最初のコーナーまでが短い1900mというコースがどう影響するか。
グルームアイランドは金沢で息の長い活躍を見せる。昨年12月も重賞・中日杯で
ティモシーブルーの2着で、ここでも上位争いに加わりそう。
また、3歳時の昨年は地元のサラブレッド大賞典を7馬身差で圧勝し、ダービー
グランプリ(盛岡)では
リンノレジェンドの2着と、“金沢の若手有望株”だった
タンクティーエーも参戦。古馬重賞では苦戦を強いられているが、いずれも他地区に遠征してのもの。地元馬同士で見直したい。
エムザックヒーローも同様に3歳時は重賞戦線で上位争いを繰り広げたが、古馬になってからはまだ2勝。このメンバーでどこまでやれるかだろう。
金沢ス
プリングCは4月28日17時10分発走予定。
(文=大恵陽子)