前走コスモバルク記念を4着と好走したクラキングスに注目(撮影:高橋正和)
「ダート競馬の祭典」JBC競走が今秋、記念すべき「第20回」を迎える。それを機に、生産界が主導して実施する競走として長年待望されてきた「2歳部門」がいよいよ新設され、11月3日(祝・火)、馬産地日高の門別競馬場で「第1回JBC2歳優駿JpnIII/1800m外回り」が行われる。
昨秋まで46回の歴史を重ねてきた「北海道2歳優駿JpnIII」を引き継ぐものだが、元より「生産界との関わり」が非常に強いホッカイドウ競馬(生産者馬主の割合が他場より高い、人気種牡馬の翌年種付け権利を付与する「スタリオンシリーズ」発祥の地であること、等々)での開催意義をあらためて表現する意味合いも込め、JBC2歳優駿創設を機に再び「スタリオンシリーズ」として行われることが決定(前身の北海道2歳優駿JpnIIIは2001年サンデーサイレンス〜2011年ダイワメジャーまで、副賞として翌年種付け権利が付与されていた)。記念すべき第1回では、史上初めてドバイワールドカップ2連覇を成し遂げ、今年からダーレー・
ジャパン スタリオン
コンプレックスで供用開始の「
サンダースノー」翌年種付け権利が付与されることになっている。
その
ビッグタイトルを目指し、門別競馬場では今年もオープニングデー(4月15日)から全国に先駆けて2歳新馬戦(JRA認定フレッシュチャレンジ競走)がスタート。きょう6日も、第5競走(牝馬限定・1100m。発走17時20分)および第6競走(1000m。同17時55分)で2鞍が組まれているほか、第4競走では“認定競走未勝利馬”によるJRA認定
アタックチャレンジ競走(認定未勝利・1200m。同16時50分)も行われる。
例年、この5月中に勝ち上がった素質馬から、この先の重賞戦線で活躍し大きな飛躍を遂げる逸材が出てくる傾向にあるだけに、11月3日(祝・火)第1回JBC2歳優駿に向けて、ファンの皆さんそれぞれの期待馬をぜひとも見つけていただければと思う。
さて、きょう6日のメイン第11競走(発走20時40分)は、古馬A1〜A4-1組のJBC協会協賛「
キズナ・プレミアム/1800m外回り」。前開催の重賞「
コスモバルク記念H2」出走組は、勝ち馬
ドラゴンエアルから0秒2差の4着と好走みせた
クラキングス一頭のみで、勝ち味に遅い脚質ながら相手関係等から上位人気に推されることになるか。近走、船橋所属で重賞挑戦を続けていた
キングニミッツや、昨年佐賀3歳「三冠」制覇を成し遂げた
スーパージンガら「再転入初戦」組も注目を集めそうだ。お楽しみに!
(文:ひだか応援隊)