有馬記念でまさかの惨敗を喫し、失意の年末から半年。
アーモンドアイがターフに帰って来る。だが、2020年も波乱の船出となりそうだ。本来なら初戦を迎えるはずだったドバイは、コ
ロナ禍により中止。かの地への渡航は結果的に無駄足となり、改めてヴィクトリアマイルが仕切り直しの復帰戦となる。
普通に考えれば能力上位、牝馬同士なら負けられない。だが、あの
ウオッカや
ブエナビスタですら一度は2着に敗れているのがこのレース。牡馬相手でもヒケを取らなかった歴史的名牝が、なぜ同じ牝馬に敗れるのか? そのカラクリはこうだ。
牝馬同士の東京マイル戦は、ペースが落ち着きやすい。結果として、スタミナより
スピードを問われるレースになる。牡馬相手の中長距離で戦ってきた名牝ほど、
スピード比べでモロさを露呈するというわけだ。
しかも、前出の2頭と
アーモンドアイは戦績も極めて似通っている。ともに天皇賞(秋)の勝ち馬にして、東京芝2400mのGIを勝利。日本競馬におけるチャンピオンディスタンスでの圧倒的強さは、本レースにおいてかえってアダになる可能性があるのだ。現代競馬では、展開や馬場によって能力を覆されることは珍しくない。
では、打倒
アーモンドアイを成し遂げるとすればどの馬か? 恐らく、それは”
アーモンドアイよりも前”にいるはずだ。最も注目したいのは、目下重賞3連勝と勢いに乗る
サウンドキアラ。年明けからの3連勝は、いずれも好スタートからスッと好位を取って抜け出すという安定した
スタイル。1400mにも対応できる
スピードがある点も好感を持てる。
武豊騎手が騎乗する
コントラチェックも怖い。前走は雪のなかの競馬で何もできずに終わったが、今度はベスト距離でマークも薄くなりそうだ。
(文=TARO)
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