7月5日、佐賀競馬場で地元馬による重賞・佐賀王冠賞(2000m)が9頭立てで行われる。
中心は何といっても大外枠に入ったウノピアットブリオ。主戦の山口勲騎手が4月末に調教中の落馬で骨折したため乗り替わっていたが、3戦ぶりにコンビ復活となる。
昨年末の中島記念では54kgと斤量に恵まれたとはいえ、2着グレイトパール(斤量差2kg)に6馬身差をつけての勝利。他馬と同斤量で挑んだ4月の佐賀スプリングカップも4着と力を見せた。
岩永千明騎手に乗り替わって迎えた2走前は馬群が2つに分かれ、後方集団の先頭からレースを進めた。3コーナーでは先頭から約15馬身も離れていたが、グイグイ伸びてゴール直前で交わして勝利と、強さを見せた。2走前も前走も、女性騎手騎乗のため2kg減が適用されたが、それにしても強い内容。中島記念を勝った頃より成長が感じられ、このメンバーなら力が違うだろう。
相手候補ではオイカケマショウが面白そう。
前走はワンターン・900mの佐賀がばいダッシュで、一気に1100mの距離延長となるが、馬名のごとく他馬を「追いかけましょう」というレースぶり。
2走前の1800m戦では向正面半ばで他馬より先にムチを入れられながら、最後まで渋く伸びて4着。前走ではテンから気合いをつけられて行ったため、今回、位置取りが少しでも良くなれば上位に食いこみそう。
アンバラージュは佐賀再転入馬。3歳だった昨夏から年明けにかけて南関東で走っており、船橋のマイル戦で2勝を挙げた。2走前には地方全国交流重賞・佐賀ヴィーナスカップで4着。ここでも期待したい。
2018年に九州大賞典をレコード勝ちしたスーパーノヴァは今年8歳。スタートが得意な馬ではなく、序盤は後方からレースを進めるが、しまいの脚は素晴らしく、2走前も直線で飛んできた。
最近は掲示板を確保するに留まっているが、今回、ウノピアットブリオを警戒して他馬が早仕掛けするなど、何かしら展開の手助けがあれば馬券圏内に食い込んでもおかしくなさそう。
佐賀王冠賞は7月5日佐賀10R、18時00分発走予定。
(文:大恵陽子)