●四位洋文騎手
ヤマニンシュクルで勝った03年以来のこのレース2勝目。06年函館2歳S(GIII、ニシノチャーミー)以来のJRA重賞47勝目。JRA・GIは03年のこのレース以来3年ぶり8勝目。勝ち馬の父タニノギムレットには現役時代に3回騎乗し、スプリングS(GII)を勝ち、皐月賞(GI)で3着している。
●角居勝彦調教師
このレース初勝利。今年の目黒記念(GII、ポップロック)以来のJRA重賞15勝目。JRA・GIは今年のフェブラリーS(カネヒキリ)以来の6勝目。2歳GIは初。
●日本レコード
勝ちタイムの1分33秒1は96年メジロドーベル(当時は阪神3歳牝馬S)の1分34秒6を1.5秒破るレースレコード。さらに、96年10月26日の京都でアサカホマレが記録した、1分33秒4を上回る2歳芝1600mの日本レコード。
●キャリア2戦
牝馬限定となった91年以降、キャリア2戦の馬が制したのは94年ヤマニンパラダイス、95年ビワハイジ、98年スティンガー、05年テイエムプリキュアに続く5頭目。2戦1勝の馬の優勝は初。
●タニノギムレット産駒
タニノギムレット(その父ブライアンズタイム)は02年の日本ダービー馬。現2歳が初年度産駒の新種牡馬で、産駒初GI制覇。重賞勝ちは他に新潟2歳S(GIII)のゴールドアグリがいる。
●新種牡馬産駒の決着
2着のアストンマーチャンも新種牡馬アドマイヤコジーン産駒で、新種牡馬同士のワンツー。3着ルミナスハーバーはアグネスタキオン産駒で、3着まで父内国産馬の決着になった。父内国産馬のGI勝利は、フェブラリーS(カネヒキリ)、桜花賞(キストゥヘヴン)、NHKマイルC(ロジック)、オークス(カワカミプリンセス)、秋華賞(カワカミプリンセス)に続き今年6勝目。
●ブライアンズタイム系
父系祖父にブライアンズタイムを持つ馬としては、JRA・GI初勝利。主なブライアンズタイム種牡馬にマヤノトップガン、サニーブライアン、ナリタブライアンがいる。ちなみに、母の父にブライアンズタイムを持つ馬にはブルーコンコルド(JBCマイルなど交流GI・3勝、父フサイチコンコルド)、ティコティコタック(秋華賞-GI、父サッカーボーイ)など。
●母の父ルション
母の父としてはJRA重賞初制覇。直仔の活躍馬にインテリパワー(川崎記念-交流GI)、マイネルブリッジ(NHK杯-GII)など。
●馬主、生産者
馬主の谷水雄三氏、生産者のカントリー牧場ともに父タニノギムレットと同じで、重賞勝ちも同馬の日本ダービー以来の約4年半ぶり。