９３年菊花賞などＧ１３勝を挙げたビワハヤヒデが２１日、けい養先の北海道日高町・日西牧場で、老衰のため死んだ。３０歳だった。

　９２年のデビューから３連勝でデイリー杯３歳Ｓ（現デイリー杯２歳Ｓ）を制したものの、朝日杯３歳Ｓ（現朝日杯ＦＳ）はエルウェーウィンに敗れ２着。９３年春のクラシックも皐月賞でナリタタイシン、ダービーはウイニングチケットの後じんを拝したが、クラシック最終戦となる菊花賞で悲観のＧ１初制覇を達成し、この年の年度代表馬に。４歳となった９４年は春の天皇賞と宝塚記念を勝利した。

　１歳下の三冠馬ナリタブライアンとの兄弟対決に期待が集まったが、同年の天皇賞・秋５着後に故障のため引退した。通算１６戦１０勝（うち重賞７勝）。種牡馬としては活躍馬を輩出できず、その後は功労馬として余生を送っていたが、昨年９月、何者かにたてがみを切られる被害に遭った。

　日西牧場の高山直樹社長は「年齢とともに体力が落ちていましたからね。もう少し長生きさせてあげたかったのですが、力不足で申し訳ありません。多くのファンに応援してもらい、本当に感謝しております」と語った。