金沢の地でアークヴィグラスが復活勝利を挙げた(撮影:稲葉訓也)
おととい金沢競馬「第38回読売レディス杯」(3歳上牝・1500m。グランダム・ジャパン2020古馬シーズン第6戦)に遠征で挑んだ、2018年のNARグランプリ「2歳最優秀牝馬」アークヴィグラス(牝4、小野望厩舎)が地元の名手・吉原寛人騎手55キロを背に3馬身差の快勝。好発から絶好の2番手、3コーナーで早々と先頭に立って直線は追いすがる圧倒的1番人気サラーブを逆に突き放す完勝で、2018年12月の大晦日「東京2歳優駿牝馬SI/大井1600m」以来実に1年8ヵ月ぶりとなる通算7勝目をつかみ、2歳女王の「完全復活」を強く印象づけました。
狙い定めた一戦で高い能力を見せつけたアークヴィグラスを、小野師は「長距離輸送もうまく克服してくれた」と労い、ベストである1400m〜1600mで斤量が重くなり過ぎないレースとして、この「読売レディス杯」を選んだと説明。実際の走りを確認し「距離はやはりこのくらいがベストだし、コーナーを4つ回る小回りコースも合ってるよね」と話してくれました。次走については、体調面などに問題なければ9月17日の名古屋「秋桜賞SP1」(3歳上牝・1400m。グランダム・ジャパン2020古馬シーズン第8戦)を目指す予定だそうです。
19日午前の執筆時点で(※今夜2頭が挑む大井「黒潮盃SII」は結果未確定)、このアークヴィグラスの勝利が今年度、門別からの遠征で挙げた3勝目(7月12日JRA函館「横津岳特別」シンボ/8月13日笠松「第49回くろゆり賞SP1」クインズプルート/8月18日金沢「第38回読売レディス杯」アークヴィグラス)となりましたが、今週末23日(日)のJRA札幌「クローバー賞」(2歳オープン、芝1500m)以降も、続々と遠征予定が入ってきています。
▼ 8月23日(日)JRA札幌「クローバー賞」
・サイダイゲンカイ
・スマイルミュ
・ハートプレイス
・モズアンビリバボー
・ラジアントエンティ
▼ 8月30日(日)水沢「ビューチフルドリーマーカップM1」
・クオリティスタート
▼ 9月1日(火)金沢「イヌワシ賞」
・リンノレジェンド
9月以降は、2歳馬を中心に他地区地方競馬での全国交流重賞が増えるため、連れて遠征馬の動向もどんどん活発化していきます。当欄でも、折に触れて皆様にお伝えしていければと考えておりますので、引き続き御愛読よろしくお願い致します。
10回門別の前節最終日となる、きょう20日(木)のグランシャリオナイター開催は、ヤングジョッキーズトライアルの門別ラウンド(2競走=第10R・第12R)も行われます。そちらも是非お楽しみください!
(文:ひだか応援隊)