「魁!海外馬券塾」(19日)
日本の
デアリングタクトに欧州のラヴと、3歳世代の名牝が生まれている20年だが、米国でもそれに続く候補が2頭出てきており、初の直接対決になるケンタッキーオークス・G1(9月4日・米
チャーチルダウンズ、ダート1800メートル)に注目が集まっている。
ガミーンはキャリア4戦全てが1着入線(うち1度は禁止薬物が検出され失格)で、特に近2走は
エイコーンS(ダート1600メートル)を18馬身3/4差、テストS(ダート1400メートル)を7馬身差と圧倒的な強さでG1を連勝中。この馬は楽に走っているのに他の馬は早々と脚が上がっており、
スピードが一枚も二枚も上という印象だ。
豊富なキャリアでこれに対抗するのが
スイススカイダイバーだ。牝馬限定の重賞を3連勝後、牡馬相手のブルーグラスS・G2(ダート1800メートル)に挑んでケンタッキーダービーでも有力視される
アートコレクターの2着となり、次走のアラバマS(ダート1800メートル)ではゴール前、手綱を押さえる余裕の走りで楽勝。1歳時のセリで約400万円の安値で落札された馬が、
サクセスストーリーを歩んでいる。
初速は
ガミーンが速いが、これを2番手から
スイススカイダイバーが追い掛けての一騎打ちになりそうだ。いつまでもファンの記憶に残る名勝負を期待している。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)