8月23日、金沢競馬場で地元の3歳牝馬による重賞・加賀友禅賞(1400m)が行われる。
中心は石川ダービー馬・ハクサンアマゾネス。デビューは今年4月と遅かったが、そこから4連勝でダービー馬に輝いた。
石川ダービーではダッシュがつかず後方からとなったが、向正面から徐々に追い出され、3コーナーでは一気に先頭に並びかけた。ゴール前でフジヤマブシが強襲してきたが、クビ差粘って勝利。
前走のMRO金賞は3番手からレースを運び、3コーナーで早め先頭に立つと、直線は東海ダービー馬・ニュータウンガールと一騎打ちを演じた。直線半ばまで粘ったが、ニュータウンガールと大外から飛んできたフジヤマブシに先着を許し3着だった。牡馬のフジヤマブシがいない今回は、力が抜けているだろう。
ドンナフォルテは5月の重賞・ノトキリシマ賞でハクサンアマゾネスの2着で、地元3歳牝馬では上位の1頭。
前走の準重賞・石川門Cは好スタートから2番手外に控え、直線は内から先に抜け出したカガノホマレをしぶとく追いかけた。結果、追いつくことはできず2着だったが、3着は8馬身離していた。
今の金沢は内側の砂がかなり深く、「馬場の真ん中くらいが走りやすい」と鞍上の藤田弘治騎手も話すだけに最内枠がどうかだが、力は上位だ。
エムティエーレは昨年11月の重賞・金沢ヤングチャンピオンで好スタートから4コーナーで先頭に立ち、勝利しただけに侮れない。
また、JRA未勝利から金沢移籍後3連勝中のルージュカプリスは重賞級のメンバーと初対戦となるが、少しずつタイムを詰めてきており、いきなりの上位争いもあるかもしれない。
加賀友禅賞は8月23日金沢11R、17時45分発走予定。
(文:大恵陽子)