牝馬同士の対決で巻き返しを狙うレーヌブランシュ(撮影:高橋正和)
2004年創設の牝馬による重賞競走で、2010年からGRANDAME-JAPAN・古馬シーズンに指定された。また2010年まではTCKディスタフという名称で行われていたが、2011年にJBCレディスクラシック創設にともない、JRA所属馬も出走できるレディスプレリュードとして施行されることとなった。1着馬にJBCレディスクラシックの優先出走権が付与される。今年は一昨年のこのレースの覇者で前走ブリーダーズゴールドカップ優勝のプリンシアコメータ、関東オークスを制した3歳馬レーヌブランシュら、16頭が出走して争われる。
◎にレーヌブランシュ。前走のブリーダーズGCは古馬に交じって初めての競馬で、3着も致し方ないところ。1度古馬相手のレースを経験した慣れも見込めるし、若い分伸びしろも十分。さらに成長した姿で勝ち負けを期待したい。
○にマドラスチェック。前走(ブリーダーズGC)は久々の競馬でハイペースの逃げで5着ならまずまずの結果。昨年のこのレースは8着だったが、今年1月のTCK女王盃で勝利しており、同じ舞台なら再度好レースになるはずだ。
▲にプリンシアコメータ。実績では当然上位だが、昨年のこのレースに大敗しているように、成績にムラがあるのが気になるところ。スムーズなレースができれば強いので、そのあたりに期待したい。
△は2頭。前走初ダートで一気の末脚で差し切ったマルシュロレーヌと前走初めての重賞挑戦で4着とある程度メドが立ったシネマソングス、地方馬ではGRANDAME-JAPAN・古馬シーズンで現在のところ第1位のサラーブにも注目したい。
伸びしろ大きいレーヌブランシュに、古馬の実績馬がどのようなレースをするのか。牝馬のダート戦線は混戦ムードだ。本番を見据えた重要な一戦、レディスプレリュードは10月8日(木)、20時10分発走。
(文:佐々木祥恵)