ひまわり賞を制したマルケイマーヴェルに注目したい(提供:岩手県競馬組合)
岩手競馬の3歳牝馬三冠レースが整備されて、留守杯日高賞、ひまわり賞に続く三冠の最終戦として今年新設された。盛岡競馬場のダート2000mで争われる。第1回目の今年は、レパルス、ビブショウが競走除外になったため、10頭の出走となった。
◎はマルケイマーヴェル。1冠目の留守杯日高賞は5着だったが、他地区の強豪との戦いの中で岩手所属馬では最先着。2冠目のひまわり賞はエイシンナーサリーと2頭で先行する形で運び、直線で先頭に立つと脚を伸ばしてきたエムワンリーフを寄せ付けず、岩手所属馬同士なら力が1枚上のところを見せつけた。前走の長月特別は古馬の骨っぽいメンバー相手なので4着も気にすることはないし、同世代の牝馬相手なら2冠達成も夢ではない。
〇はセシール。こちらはJRAから転入後、ダートでは5戦5勝と勢いに乗っている。今回相手は強くなるが、ダートではまだ底を見せていないし、相手が強くなるここでも上位争いは可能とみた。距離もJRA時代に経験があるのは心強い。
▲はムーンライトリバー。JRAから転入後、盛岡芝で2連勝中。JRA時代に5着、6着とある程度ダートにも対応できており、ここでどのような競馬をするのか楽しみだ。
△は2頭。エムワンリーフは、ひまわり賞2着を含め近3走は1勝2着2回と好調と好調。春に重賞のあやめ賞を勝ち、ひまわり賞でも3着に食い込んだアンズビジンも食い込む余地はありそうだ。
マルケイマーヴェルが抜けた印象だが、JRAからの転入組がどのような戦いを繰り広げるのかにも注目だ。岩手競馬3歳牝馬の3冠最後の一戦、OROオータムティアラは10月25日(日)、18時10分発走。
(文:佐々木祥恵)