ビクトリアダービーを制したジョニーゲットアングリー(写真提供:Racing Photos)
10月31日、オーストラリアのフレミントン競馬場ではメルボルンカップカーニバルがスタート。この日はG1・ビクトリアダービー(芝・2500m)を筆頭に4つのG1レースを含む9つの重賞レースが開催された。
オーストラリア最古のクラシックレースであるビクトリアダービー。この日まで未勝利だった、ジョニーゲットアングリーが伝統の一戦を制した。
同馬の調教師はオーストラリアで最も人気のあるスポーツの一つである、AFL(オーストラリアン・フットボール・リーグ)の名監督として知られたD.ペイガン。
今年調教師として新たなキャリアをスタートさせたばかりで、調教師としての2勝目が伝統のG1・ビクトリアダービーとなった。また、鞍上のL.キング騎手もまだ減量付きの見習い騎手。こちらも嬉しいG1初制覇が伝統のダービーとなり、まさにおとぎ話のような結果となった。
D.ペイガン師は「まだ調教師としてほとんど勝った事がないのに、ダービーを勝てるとは…ここまでダービーに出走することを目標にしてきたので、勝てたことがまだ信じられません」とコメント。
L.キング騎手は「本当に信じられません。チャンスはあるとは思っていましたが、全てが上手く行きました。チャンスをくれたペイガン調教師には感謝しかありません。何度も夢に見たG1勝利をビクトリアダービーで果たせるとは、本当に夢のようです」と喜びを口にした。
また、ハンデG1・カンタラS(芝・1600m)ではユロンプリンスが優勝、鞍上はD.レーン。3歳限定のG1・クールモアスタッドS(芝・1200m)では、牝馬のセプテンバーランが優勝、3連勝でG1初制覇を飾った。牝馬限定G1・エンパイアローズS(芝・1600m)では、伏兵シャウトザバーが優勝した。
火曜日に行われるメルボルンCの最後の切符を競い合う、G2・ホッサムS(芝・2500m)では、ドイツからの遠征馬アシュランが見事に優勝しメルボルンCの優先出走権を手に入れた。同レースでは日本から移籍しているアドマイヤロブソンも出走、メルボルンCの出走権を狙ったが7着と敗れた。
(取材:川上鉱介)