【阪神JF予想】器の大きさが窺えるサトノレイナスに期待

2020年12月13日 06:05

今年の2歳女王に輝くのは果たして(写真は昨年の阪神JF)

 桜花賞と同じ舞台で行われる2歳女王決定戦・阪神ジュベナイルフィリーズ。桜花賞との関連性も深いが、直線が長く、タフな阪神コースなので、2歳牝馬にとってはスタミナも問われるレースだ。15年の勝ち馬メジャーエンブレムは翌年のNHKマイルCに勝ち、16年の優勝馬ソウルスターリングはオークス馬となって、当時の2着馬リスグラシューは年度代表馬にまで昇りつめた。17年以降もラッキーライラック、ダノンファンタジー、レシステンシアが勝ち、リリーノーブル、クロノジェネシス、マルターズディオサが2着。2歳女王決定戦であると同時に、将来の活躍馬を約束するかのような出世レースにもなっている。

 ◎サトノレイナスはセレクトセール当歳のミリオンホース。デビュー戦、サフラン賞ともにスタートでダッシュが付かずに後方からの競馬になったが、それでも最後はしっかりと脚を伸ばして勝ちきった。まだ競馬を教えているような段階だが、それでも器の大きさもが窺い知れる内容だった。母のバラダセールはアルゼンチンの2冠牝馬で、同国の3歳牝馬チャンピオン。ディープインパクト×ノットフォーセールの組み合わせは一昨年の優勝馬ダノンファンタジーと同じ。勝って来年につなげてほしい

 すでに重賞2勝の○ソダシは完成度の高さが武器だ。デビュー戦を楽勝し、洋芝の札幌2歳Sはレコード勝ち。前走のアルテミスSは初めての左まわり、初めての長距離輸送といったレース前の不安要素をまったく感じさせずに、33秒台の末脚で後続を封じ込めた。父も、母の父もマイルGI優勝馬で、母の半姉ユキチャンは関東オークスの勝ち馬ながらも3歳春には芝のミモザ賞に勝って、重賞のフローラSへと駒を進めている。これまでの実績を信頼したい。

 新種牡馬モーリス産駒の▲インフィナイトはマイル重賞で活躍したブラックスピネルの半妹。一族にはクリソベリルやマリアライト、アロンダイトらが名を連ねる名門ファミリーだ。基本的には晩成ファミリーであるということと、デビューからの2戦がともに不良馬場での1戦だったことからやや評価を下げたが、母モルガナイトは阪神競馬場芝1800mのレコード勝ちを記録しているくらいだから、スピード競馬に特別な不安があるわけでもない。勝てば、父を新種牡馬チャンピオンに押し上げる原動力となる。

 スピードを武器に3連勝中の△メイケイエールは逃げなくても競馬ができるのが強みで、先手を主張しそうな△ポールネイロンは、その血統背景から一介のスプリンターではない。逆に先行馬が総崩れになるようなラップになるなら△オパールムーン、△シゲルピンクルビーの末脚は台風に目になり得る。

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