スノーフォールの父ディープインパクト(撮影:下野雄規、撮影日は2006年12月24日)
現地時間4日、イギリスのエプソム競馬場でG1・第243回オークス(3歳牝・芝2410m・14頭立て)が行われた
道中は馬群がほぼ一団。最後の直線では全馬が荒れた内を避け外ラチ沿いへと持ち出す展開。
中団の外目を進んでいた3番人気スノーフォール(Snowfall、牝3、L.デットーリ騎手)が、逃げる13番人気ミステリーエンジェル(牝3、B.カーティス騎手)をかわすと、あとは独走状態。ミステリーエンジェルに16馬身差をつけての圧勝を収めた。勝ちタイムは2分42秒67(稍重)。
さらに1.3/4馬身差の3着には7番人気ディヴァインリー(牝3、J.ヘファナン騎手)が入った。スノーフォール、ディヴァインリーと同じA.オブライエン厩舎の1番人気サンタバーバラ(牝3、R.ムーア騎手)は5着だった。
スノーフォールは父ディープインパクト、母ベストインザワールド、母の父Galileo。伯母に2016年の凱旋門賞馬ファウンドがいる血統。日本のノーザンファームの生産馬(欧州で生産者の基準となる母馬所有者はRoncon, Chelston Ire & Wynatt)。
通算成績は9戦3勝。マイルまでを使われていた2歳時は7戦1勝という戦績だったが、距離延長で臨んだ今年のミュージドラS(英G3)で重賞初制覇。そして今回はさらなる進化と、真価を示す内容となった。
オークス史上最大着差となる16馬身差での圧勝劇にデットーリ騎手は「私は多くのクラシックを勝ちましたが、これほど簡単だったことはありませんでした」とコメント。
また、この勝利を受け欧州ブックメーカー各社は今年の凱旋門賞(仏G1)の前売りオッズで、スノーフォールを1番人気に。昨年のオークスなどG1・4勝の僚馬ラブが2番人気で続いている。