同舞台の小倉大賞典でも結果を残しているボッケリーニ
かつては春シーズンに行われる芝2000mのハンデ戦として親しまれていたが、2012年から1600mのハンデ戦に変更され、サマーマイルシリーズの第2戦へと組み込まれた中京記念。昨年は阪神競馬場で開催され、今年は小倉競馬場。しかも1800mで行われる。今回は過去の傾向云々ではなく、この距離、コースで力を発揮できる馬を狙いたい。
◎ボッケリーニは、中日新聞杯の優勝馬。小倉競馬場は得意としており3戦して1勝2着2回。未勝利戦を勝ったほか、小倉大賞典ハナ差2着、小倉日経オープン2着がある。小倉日経オープンで先着を許したサラキアはその後、アイルランドT府中牝馬Sに勝ち、エリザベス女王杯、有馬記念とGI競走で連続2着するくらいだから、この馬の価値を下げるものではない。
これまで14戦のキャリアの中で、掲示板を外したのはデビュー戦のみという堅実派。ゆっくりとだが着実に力をつけ、早めに好位をキープできる自在性とゴーサインが出てからの瞬発力が持ち味だ。これまでの実績から57キロのハンデを背負うことになったが、背負いなれた斤量でもあり、大きく割り引く必要はなさそうだ。
〇ディアンドルは葵S、福島牝馬Sの勝ち馬。以前はスプリント戦で活躍しており、そのスピードを背景とした先行力が武器。小倉競馬場では北九州記念2着、小倉大賞典3着という成績を残している。小倉大賞典は半マイル通過46秒7、前半1000m通過58秒0というハイペースを積極的に追いかけ、最後は失速してしまったが、それでも馬券圏内を確保し、4月の福島牝馬Sでは同48秒2、同60秒6のスローペースに持ち込んで逃げ切り価値を収めている。小回り向きの印象があったが、ヴィクトリアマイルも4着と健闘しており2度目の充実期に入っているようだ。
米国産馬▲ロータスランドは米子S優勝馬。当時2勝クラスを勝ったばかりだったが、3勝クラスを飛び越えてリステッドレースを快勝。これを含めて目下3連勝中と不気味な存在だ。2歳時のもみじSではラウダシオンの2着。順調に使い込めない時期もあったが、今年に入って4戦3勝。1800mの距離でも勝利経験があり、まだ底を見せていない魅力がある。
△アンドラステはターコイズS2着馬で、関屋記念の3着馬。前走は骨折による長期休養明けの1戦で初めて経験する2000m、そして外枠という不利な条件が重なったが、それでも最後まで上位争いに加わった。当時から1キロ減の54キロ。ターコイズS、関屋記念のときと同じ54キロというのは恵まれた印象だ。あっさりのシーンがあっても不思議ない1頭だ。
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