27日(火)の2歳重賞「第15回ブリーダーズゴールドジュニアカップH1/1700m外回り。JBC協会協賛ジャスタウェイ賞」は、道中2番手で折り合ったシャルフジン(父ヘニーヒューズ)が直線独走の5馬身差V。4月1日の能検(競走能力・発走調教検査)で800m(稍重)47秒7という破格のタイムで1位入線した注目馬が、2度めの重賞挑戦で高い潜在能力を如何なく発揮してみせました。
能検時からコンビを組んでいる服部茂史騎手が「折り合いが課題でしたが、今回はクリアしてくれた」と安堵の表情を見せれば、管理する田中淳司調教師も「跳びが大きい馬で、距離を延ばした方が良さが出ると思ってたんですが結果を出せて良かった。最大目標はJBC2歳優駿」とコメント。さらなる飛躍への期待が、一気に膨らむ重賞初制覇となりました。
このシャルフジンは“日本一早い2歳重賞”の栄冠賞H2でモーニングショーの4着に敗れ、今回は4番人気に甘んじたのですが、実は先日の王冠賞で史上6頭目「三冠馬」となったラッキードリームも1200mの栄冠賞H2では9着に敗退。
その後、昨年から施行距離が1700m(外回り)となった重賞サッポロクラシックカップH2で重賞初制覇を飾り、勢いそのままに第1回JBC2歳優駿JpnIIIを制して3歳シーズンでの「三冠制覇」につなげた訳ですが、今回1700mに延ばして重賞初制覇を決めたシャルフジンも少なくとも2歳戦において同様の歩みを記していくことになるのか。大いに注目したいところです。
さて今週ラスト開催、29日のメイン(最終)11RはJBC協会協賛「エピファネイア・プレミアム/A1-1組・1200m外回り」です。重賞のタイトルホルダーも3頭(ソルサリエンテ、カツゲキライデン、エイシンバランサー)いるメンバー構成ですが、人気の中心となりそうなのは3連勝を狙うフジノパンサーでしょうか。
JRA芝での2勝も含め全11勝を挙げている8歳馬ですが、まだまだ衰えなど微塵も感じさせない近況。手綱は引き続き主戦の石川倭騎手、前走58キロで鮮やかに差し切っての今回別定57キロは恵まれた印象です。揉まれない大外からの発馬もプラスとなりそうで、人気に応えられるかどうか注目したいところです。
他では、前記の重賞勝ち馬3頭に前走2着で復調示したメイショウウタゲ、単騎で逃げるとしぶといダノンチャンス、嵌まった際の末脚脅威フクノグリュックら上位候補は片手に収まらない印象です。
29日門別11Rの「エピファネイア・プレミアム」は20時40分、ゲートインです。お楽しみに!
(文:ひだか応援隊)