このところ、昨年ホッカイドウ門別でデビューし(その後に移籍し)た現3歳馬らや、今季デビューした2歳馬たちの全国での活躍が、ひときわ目立ちます。
9月に佐賀でトゥルスウィー(※下記)がロータスクラウン賞を制し、牝馬ながら「佐賀3歳三冠馬」に輝くと、同23日にはグランダム・ジャパン2021「2歳シーズン」開幕戦の地方全国交流重賞・園田プリンセスカップで門別から遠征した2頭(グラーツィア、スティールノーヴァ)が3着に7馬身という決定的な差をつけワンツーフィニッシュ。
※JRA認定フレッシュチャレンジ競走<2歳新馬>で2着時の勝ち馬は、後に第1回JBC2歳優駿JpnIII2着馬で浦和移籍後に大井・羽田盃SI制覇のトランセンデンス
その前20日に大井競馬場で行われた南関東2歳重賞・ゴールドジュニア・SIIIでは、9馬身差圧勝ママママカロニの2着に門別デビューで4戦3勝だったコパノミッキーが踏ん張り、同じ20日、盛岡競馬場で行われた芝1600mの2歳地方全国交流重賞ジュニアグランプリM1は門別から遠征のモリデンブラックが差し切って見事、重賞初制覇を果たしました。
さらに、一昨日3日に行われた地方競馬「3歳秋のチャンピオンシップ最終戦」第34回ダービーグランプリM1(盛岡ダ2000m)では、昨年門別デビューで同11月に遠征の盛岡ダ1600m「南部駒賞M1」を快勝したギガキングが、高い“盛岡適性”を見せつけ4角先頭から押し切りV。重賞3勝目を挙げるとともに地方競馬「3歳秋の王者」を襲名。
このレースに門別から遠征で挑んだ、ホッカイドウ競馬史上6頭目の3歳三冠馬ラッキードリームが4着。道営三冠戦線で同馬に食らいついて2着・2着・3着のリーチも差のない6着に食い込み、今年の3歳世代も「ホッカイドウ門別デビュー馬」たちが全国トップクラスに位置していることをしっかり示してくれる結果となりました。
そうした流れの中、きょう5日も「門別2歳馬、強し! 」を印象づけてくれそうな一戦が、金沢10Rの地方全国交流重賞「第23回兼六園ジュニアカップ」です。
門別からは前走同距離の1500m戦を6馬身圧勝して臨むエンリルと、夏の暫定王者決定戦・ブリーダーズゴールドジュニアカップH1(優勝シャルフジン)で4着まで押し上げたオンストロンが出走。迎え撃つ“地元勢”の大将格エムティアンジェも、実は門別1勝で金沢に移籍し、前走の転入初戦を快勝した馬ということで、ここは「門別に縁のある」3頭で決着する可能性までありそうな一戦です。
ホッカイドウ競馬ファンの皆さんにも是非ご注目いただきたい「第23回兼六園ジュニアカップ」。発走時刻が15時50分と少し早いですので、お見逃しなきようお願いしたいと思います!
(文:ひだか応援隊)