昨年、4回東京2週目の芝1800mで初陣を飾った
ヴァイスメテオールは今夏にラジオNIKKKEI賞を勝利し、来週の菊花賞にエントリーしている。今年の番組は土曜日に組まれたが、どの馬が勝ち上がるのか注目だ。
【10月16日(土) 東京芝1600m(牝馬)】
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エリカヴィータ(牝、父キングカメハメハ、母マルシアーノ、美浦・国枝栄厩舎)
昨年のセレクトセールに上場され、取引価格は1億8700万円。伯父に高松宮記念を連覇した
キンシャサノキセキがいる。夏のデビューも検討していたが、じっくりと心身の成長を促しながら秋に備えた。10月6日にはウッドチップコースで3歳馬と併せ、6F82.0-11.9をマークしている。
「最初に入厩した頃より、いい感じになっている。軽さがあるし、距離的にはマイルぐらいが良さそう」と国枝栄調教師。鞍上はC.ルメール騎手を予定している。
良馬の
サトノクローネ(牡、父ハーツクライ、母ヒアトゥウィン)は
サトノワルキューレ(フ
ローラS)の半弟。こちらは同日の東京芝1800mを戸崎圭太騎手で予定している。
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レッドミラージュ(牝、父キングカメハメハ、母ラキシス、美浦・栗田徹厩舎)
ディープインパクト産駒の母はエリザベス女王杯の勝ち馬。叔父に安田記念を制した
サトノアラジンがいる。先々週(9月29日)はウッドチップコースで6F84.6-1F12.2をマーク。先週(10月6日)はポリトラックコースで3頭併せの追い切りを消化し、ひと追い毎に上昇している。
「小柄で細身だけど、いい背中をしている。お母さんに似て跳びは大きい。血統的にも素質は高いと思います」と栗田徹調教師。鞍上は川田将雅騎手を予定している。
【10月16日(土) 東京芝1800m】
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エピファニー(牡、父
エピファネイア、母ルールブリタニア、美浦・宮田敬介厩舎)
伯母にGIを2勝(オークス、秋華賞)した
ミッキークイーンがいる。ここ2週は坂路で年上のオープン馬(
サトノウィザード)と併せ馬を消化。先週(10月7日)は4F53.0-1F12.1をマークした。
「脚元を考慮して坂路を主体に乗っているけど、いい動きをしている。見た目はボリューム感があり、
バランスもいい。期待しています」と宮田敬介調教師。鞍上はC.ルメール騎手を予定している。
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ライラック(牝、父
オルフェーヴル、母ヴィーヴァブーケ、美浦・相沢郁厩舎)
祖母が桜花賞2着の
ブルーリッジリバー。半兄の
ブラックホールは札幌2歳Sを勝ち、皐月賞9着、ダービー7着、菊花賞5着とクラシックの3冠競走を皆勤した。10月7日にはウッドチップコースで5F68.2-11.8をマークし、併せた僚馬に先着。ひと追い毎に反応が良化している。
「お兄ちゃんとは違ったタイプ。牝馬で軽さがあるし、いい背中をしている。気性面も大丈夫。ある程度、距離はあったほうが良さそう」と相沢郁調教師。鞍上はM.デムーロ騎手を予定している。
この馬と併せた
エメラルセシリア(牝、父
モーリス、母セトウチソーラー)は
エメラルファイト(ス
プリングS)の半妹。こちらは同日の東京芝1600m(牝馬)を石川裕紀人騎手で予定している。
(取材・文:竹之内元)