連覇を狙う4歳馬ジャスパーシャイン(撮影:田中哲実)
ついに2021シーズン最終日。一年(7ヵ月弱ですが…)を締め括る、短距離&中長距離の古馬チャンピオン決定戦が門別11R(発走20時00分)&12R(同20時40分)で相次いで行われます。両競走ともディフェンディング・チャンピオンが出走、それぞれ2連覇を果たすのか、はたまたライバルたちがその夢に待ったを掛けるのか。大いに注目されるW重賞です。
まず一つ目、11R「第16回道営スプリント/H1・1200m外回り。発走20時00分」は連覇を狙う4歳馬ジャスパーシャインの豪脚が最大の注目点となりそう。3走前および前走のように序盤のペースが上がれば、ほぼ確実に自慢の末脚を繰り出せる“安定感ある追い込み馬”。今回も、門別最速スプリンターと評して良いだろうアザワクはじめテンに速いタイプが複数そろっただけに、ジャスパーシャインにとってお誂え向きの流れになる可能性は十分でしょう。
今季この距離で重賞勝ちの実績あるイダペガサスのほか、その末脚に定評あるスマートアヴァロンやメイショウアイアン、メイショウミズカゼらの突っ込みにも警戒しておきたいところです。
続く12R「第64回道営記念/H1・2000m外回り。発走20時40分」は、これまた前年覇者で2連覇に挑むクインズサターンを中心に、同馬に今季、二度にわたって土をつけた一昨年の覇者リンノレジェンド、2018年佐賀記念JpnIII優勝馬で今季9歳も衰えを見せないルールソヴァール、今年5月のJRA2勝クラス「是政特別/東京ダート2100m」の勝利直後に門別に転入し前走まで3戦2勝と底を見せていないサンビュートらの争いとなる可能性が高いでしょうか。
今季一連の重賞・オープン戦線で好走を見せてきた、内枠から順にガッツポーズ、クオリティスタート、ネーロルチェンテ、リコーワルサーらも戴冠のチャンスあり!と言えそう。15頭立てのシーズンファイナル・古馬頂上決戦。最後の直線は、非常に熱く激しい追い比べを見せてくれるはずです。
今季15開催・計82日間にわたった令和3年度シーズンも今夜がフィナーレ。来年4月中旬に開幕するであろう来シーズンを、また楽しみにお待ちいただければ幸いです。今シーズンのホッカイドウ競馬への御声援、そして当欄のご愛読まことに有難うございました。新年度シーズンもどうぞよろしくお願い致します!
(文:ひだか応援隊)