日本競馬史に残る快挙を果たしたマルシュロレーヌ陣営
現地時間6日、アメリカのデルマー競馬場で行われたG1・ブリーダーズカップディスタフ(3歳上牝・ダ1800m)は、O.マーフィー騎手騎乗のマルシュロレーヌ(牝5、栗東・矢作芳人厩舎)が優勝した。勝ちタイムは1分47秒67(良)。
日本調教馬はこれまで、カジノドライヴのピーターパンS(米G2)、クリソライトやロンドンタウンのコリアC(韓国ローカルG1)、ヴィクトワールピサによるオールウェザーのドバイWC(首G1)制覇などの実績があり、また日本産馬はハーツクライ産駒のヨシダがウッドワードS(米G1)を制しているが、“日本調教馬による海外国際ダートG1制覇”は今回が初。
マルシュロレーヌは、日本ではダートグレード競走を4勝しているがいずれも日本独自の格付け(Jpn)のため、国際的には今回が重賞初制覇。単勝50.9倍の11頭立て9番人気だった。
800m通過44秒97、1200m通過1分09秒70の超ハイペースで、先行馬は軒並み失速し、差し馬が上位を独占。G1・4連勝、重賞5連勝中の1番人気レトルスカは10着大敗。G1・3勝含む通算7戦6勝(2着1回)のマラサートは3着。マルシュロレーヌはこれら強豪を抑えての大金星となった。