【海外競馬】競走馬にドーピング 米のJ.ナバーロ調教師に禁錮5年、29億円以上没収

2021年12月18日 21:41

2019年ドバイGSを制したエックスワイジェット(写真右) 2着は日本馬マテラスカイ(撮影:高橋正和)

 現地時間17日、アメリカ地方裁判所は、長年に渡って管理馬にドーピングを行ったホルヘ・ナバーロ調教師(46)に、禁錮5年の判決を下した。米競馬メディア『Blood Horse』などが同日、報じた。

 禁錮刑のほか、競走馬へのドーピングによって賞金を獲得したことは不正であるとして、ナバーロ師には2586万514米ドル(約29億4100万円)の支払いが命じられている。すでに没収された金額は1309万9784米ドル(約14億9000万円)。

 没収された賞金は、ナバーロ師の管理馬より後ろの着順でゴールした馬の関係者に分配されるとしているが、具体的な分配方法は明らかになっていない。

 判決を下したヴィスコシル判事は、ナバーロ師の犯罪について「深刻で、危険で、冷酷で、計算高い」「管理馬を殺し、危険に晒し、管理馬に騎乗した騎手、対戦した騎手たちをもまた危険に晒した」と厳しく断じ、「長い懲役刑と経済的破綻の恐怖が、不正行為を考えている他のホースマンへのメッセージになることを期待する」とした。

 ホルヘ・ナバーロ調教師は、昨年3月9日の起訴までに通算1224勝。通算獲得賞金は3480万米ドル(約39億5700万円)。

 これまでの管理馬のうち、2019年ドバイGS(首G1)を制したエックスワイジェット、2017年シガーマイルH(米G1)を制したシャープアステカ、2019年アムステルダムS(米G2)を制したシャンスロットなどが、運動能力強化薬物を使用してレースに出走したと認定されている。エックスワイジェットは昨年1月に急死していた。

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