強豪を下し2017年の黒船賞で重賞初制覇を飾ったブラゾンドゥリス(撮影:武田明彦)
2017年の黒船賞(JpnIII)を制したブラゾンドゥリス(セ10)が現役を引退する。今後は高知競馬場で誘導馬となる予定。所属するノルマンディーサラブレッドクラブが公式サイト上で発表した。
ブラゾンドゥリスは父ノボジャック、母ブライアンズソノ、母の父マヤノトップガンという血統。
三代母は南関東競馬の名牝ロジータで、馬名の意味『ユリの紋章(仏)』もロジータからの連想である。近親には2000年のダービーグランプリと2001年のJBCクラシックを制したレギュラーメンバーや、2002年の帝王賞と2003年の川崎記念に優勝したカネツフルーヴなどがいる。
2014年12月に美浦・尾形和幸厩舎からJRAデビュー。翌2015年7月の未勝利戦で初勝利を挙げ、以後コンスタントに勝ち星を重ねた。2016年7月の桶狭間S(1600万下)を2馬身差で完勝しオープン入りを飾ると、以後は重賞戦線にも顔を出すようになる。2017年の黒船賞では、後にJBCスプリントを制するニシケンモノノフやグレイスフルリープ、古豪ドリームバレンチノなど強豪馬が揃うなか、3番手追走から抜け出し2着キングズガードの追走を封じて重賞初制覇を飾った。
2019年5月17日付でJRAの競走馬登録を抹消され、ホッカイドウ競馬に移籍。門別競馬で3勝を挙げた。その後、高知競馬に移籍し現役生活を続け、今年7月17日のトレノ賞がラストランとなった。通算成績は55戦12勝。