日本競馬の歴史に名を刻んだ「最強マイラー」タイキシャトル(撮影:高橋正和)
1998年のJRA賞年度代表馬を受賞するなど数々の輝かしい実績を残し、日本が誇る「最強マイラー」として知られるタイキシャトルが、8月17日の午前5時ごろ死亡した。28歳だった。同日、引退馬協会がホームページ上で発表した。
馬房には荒れた様子もなく、寝ている間に安らかに旅立ったものと思われ、獣医師の死亡診断でも、老衰による心不全とのことだったという。
タイキシャトルは父Devil's Bag、母ウェルシュマフィン、母の父Caerleonという血統。通算成績は13戦11勝(うちGIを5勝)。引退後は種牡馬となり、メイショウボーラー、ウインクリューガー、サマーウインド、レッドスパーダ、ゴールデンキャストなどの重賞馬を送り出した。
残した主な実績は下記のとおり。マイル以下を主戦場とした競走馬が年度代表馬を受賞、ならびにJRA顕彰馬に選定されるのはともに史上初のことだった。(※現在の馬齢表記に準拠)
1997年 マイルCS(GI)制覇
1997年 スプリンターズS(GI)制覇
1998年 安田記念(GI)制覇
1998年 ジャックルマロワ賞(仏G1)制覇
1998年 マイルCS(GI)連覇達成
1997年 JRA賞最優秀短距離馬
1998年 JRA賞年度代表馬
1998年 JRA賞最優秀4歳以上牡馬
1998年 JRA賞最優秀短距離馬(2年連続)
1999年 JRA顕彰馬
(引退馬協会のホームページによる)