種牡馬として広く成功をおさめるモーリス。写真は2017年の引退式(撮影:下野雄規)
現地時間27日に豪・ローズヒルガーデンズ競馬場で行われたアップアンドカミングS(豪G3)を制したキボウ(セ3、Kibou)に故障が判明し、年内復帰が絶望的となった。30日、豪競馬メディア『Racing.com』が報じている。
キボウは父モーリス、母Fortiche、母の父Any Given Saturdayという血統の豪州産馬。父は国内外でGI・6勝を挙げた2015年のJRA年度代表馬であり、キボウはモーリスがシャトル種牡馬として現地で供用されていた際の生産馬の1頭である。
2021年10月に豪・ランドウィック競馬場で行われたG3競走でデビューを迎え、続く未勝利戦で初白星を飾ると、勢いそのままに2勝目を挙げた。前走が初重賞制覇であり、通算成績は5戦3勝。
なお、キボウと同じく豪州で活躍するモーリス産駒であるヒトツ(牡3、Hitotsu)も、豪G1を3連勝後に左前脚繋靭帯損傷を発症し、今年5月に年内全休が報じられている。