89年エリザベス女王杯(GI)を勝った{horse=1986105893:サンドピアリス}(牝21)が14日、北海道新ひだか町の岡田牧場で老衰のため死亡した。
サンドピアリスは父ハイセイコー、母イエンライト(その父イエラパ)という血統。89年3月に阪神競馬場でデビュー。ダート巧者だった両親の産駒らしくダート1200mの新馬戦を圧勝。その後、芝の2戦は大敗したがダートに戻るとあっさりと2勝目を挙げた。秋は自己条件戦でも見所のないレースを続けたが、抽選で出走したエリザベス女王杯で20頭立て最低人気ながら優勝。単勝43060円の大波乱を演出した。その後、勝ち鞍こそ挙げられなかったものの京都大賞典(GII)3着など古牡馬に混じっても健闘を続け、91年京都記念(GII)2着を最後に引退した。通算成績18戦3勝(重賞1勝)。
繁殖牝馬としても、00年マーチS(GIII)、01年かしわ記念(交流GIII)などダート重賞4勝のタマモストロング(父スキャン)を出したほか、孫には現在126連敗中のシャッフル(牝7、兵庫・西門則秋厩舎)がいる。