10月26日(水)に船橋競馬場で行われる平和賞(SIII)に出走予定の
スーパーファルコン(牡2、船橋・川島正一厩舎)について、川島正一調教師のコメントは以下の通り。
(この馬を初めて見た時の印象は?)
「牧場の社長とオーナーさんからお話をいただいて、ぜひうちにということでした。札幌のトレーニングセール出身の馬なので、映像より実物を早く見たかったので、来た時はこの体でこの時計で走っているんだと思いました。
時間をかけてじっくりやってくださいというオーナーの意向だったので、いくらも手をかけずにゆっくりと成長過程で無理しない程度に、飼料の栄養価や
バランスを考えて、調教もつけてくれています。2つは勝たせてもらいまして、1200mで勝っていますが、お母さんの血統が長いところで2000mぐらいまで行けているので、とりあえず競馬はやってみないと分からないですね」
(デビュー2戦を振り返って)
「(新馬戦は)調教もそうなのですが、少し引っ掛かって行くようなところがあるのです。森騎手には何も言わなかったですが、出たなりで手応えを感じながら乗っていたみたいです。勝ったのは良いのですが、何だこんなものかって感じでした。体がまだ使えていませんでした。
(2戦目は)競馬の内容としては、直線でそんなに離す気もなかったので、森騎手もおいでおいでで競馬をしていたので良かったのではないでしょうか」
(この馬の特徴は?)
「引っ掛かる気性という感じはありますが、馬自体は素直です。しかし、2戦を見ていても、がむしゃらに引っ掛かって行くような感じなので、それが果たして逃げ馬なのか、控える競馬もできる、前々の競馬から差していけるのか...。それこそ(父の)
スマートファルコンを見ていれば、そんなに控えてどうこうより正攻法の前々の競馬の方が素直で良いのではないかというイメージがあります。2歳で体もまだまだですし、もう少しすれば(良くなると思います)...。
(前走後の調整について)
「前走は疲れが取れるまでたっぷり休ませてほしいと言いました。いかんせん札幌のトレセンでも牧場でも時計を出して疲労が残っていたのです。その状態が見受けられてもポンと勝ってくれました。思ったよりへばってどうこうというのはないのです。2戦目の次の週は2日、3日休ませてほしいと言っていて、どうだ? と(スタッフに)聞いたら、ケロッとしていると言っていました。その状況によってここを使うか使わないか決めようと言っていましたが、中間の追い切りに行ったら状態が良いよと言うので、じゃあ最終追い切りまで行って平和賞に行こうか、と」
(今回のレースに向けて)
「もちろん競馬は勝負の世界で、特に2歳は成長力と完成度ですから、単純にプロとしてマイルの競馬を見てみたいです。うちの仕事で今までの過程で、短い距離からいきなり1600mにぶつけるというのは、正直今までしたことがないのではないでしょうか。可能性も少し感じていますし、無理はさせたくないですね。
乗るのは森泰斗騎手ですから、全部ジョッキーにお任せで良いです。うちの厩舎も私もそうですが、結構この馬には期待して送り出します。
スマートファルコン自体が私はすごくゆかりがあった馬なので、ぜひ良い産駒が来て、重賞でも勝ちたいなと思っていたところで、この馬が来てくれました。相手も強いし、胸を借りるつもりで行きたいです。競馬を早く見てみたいです」
(取材:米田元気)