「天皇賞(秋)・G1」(30日、東京)
木村厩舎が強力な3歳2枚看板で盾獲りを狙う。皐月賞&ダービーでともに2着の
イクイノックスは26日、美浦Wの3頭併せで優勢な走り。皐月賞馬
ジオグリフも栗東から駆け付けた福永を背に、抜群の仕上がりを誇示した。
「うちのエース」と木村師が厩舎の看板馬に指名する皐月賞馬
ジオグリフは、皐月賞、ダービー前と同じように栗東から福永が駆け付けて美浦Wで最終調整を行った。気持ち良く走ることを主眼に置き、
カーペンタリア(3歳1勝クラス)を1馬身半追走。直線は相手の内に潜り込み、馬なりで6F84秒4-37秒6-11秒3をマークして楽々と併入した。
約5カ月ぶりに感触を確かめた福永は「
バランス良く成長していて、全体的にボリュームアップした。心身ともにフレッシュで、身のこなし、動きは非常に良かった」と好印象。伝え聞いた木村師も「私もそう感じています」と、うなずいた。
古馬との初対決。福永は「操縦性が高く、ペースに合わせた競馬ができる。好走条件が限られた馬ではない」と自在性の高さを武器に挑む考えだ。「いいスタートを切って、いいポジションを取る」と、序盤の攻防を好走のポイントに挙げた。
昨年は、その年の皐月賞馬
エフフォーリアが制した秋の盾。一線級の古馬や同世代の強力なラ
イバルが相手になるが、今年の皐月賞馬も続いてみせる。