今年2月末で定年引退した藤沢和雄元調教師の顕彰者選定を記念する10月30日の東京9R・レジェンドトレーナーC(3歳上2勝クラス、芝1600メートル=13頭立て)は、2番人気の
レッドモンレーヴ(牡3歳、美浦・蛯名正義厩舎、父
ロードカナロア)が2着に1馬身1/4差をつけて勝った。勝ちタイムは1分32秒6(良)。
表彰式の
プレゼンテーターとして東京競馬場に駆けつけた藤沢和雄元調教師は笑顔で出迎え。勝利馬は現役引退前の自信の最後の勝利を挙げた元管理馬で、顔を両手でなでながら「やればできるじゃねぇか!」と話しかけて祝福した。
くしくも天皇賞・秋の日の府中。
レッドモンレーヴを管理する蛯名正義調教師の騎手時代にコンビを組み、96年の秋盾をバブルガムフェローで制した。いろんな縁が組み合わさったこの日のVに、蛯名正師は「最後の勝利でしたし、いろいろな意味で巡り合わせというか、うまくいきすぎていますね」とうれしそうに語った。