「みやこS・G3」(11月6日、阪神)
先日調教を見ていると、帝王賞を勝ったはずの
メイショウハリオのゼッケンに、G1馬に与えられる☆マークが付いていませんでした。なぜか?担当の湊助手に話を聞くと、どうやら「G1」と「Jpn1」の違いだそうです。
血統コラムなので詳細は省きますが、帝王賞は「Jpn1」、東京大賞典は「G1」であり、現段階ではICSC(国際セリ名簿基準委員会)の認定を受けている東京大賞典の方が格が高いよう。よって今回、取り上げた
オメガパフュームのゼッケンには、☆マークがズラリと並んでいるワケです。
父スウェプトオーヴァーボードはミスプロ系エンドスウィープの後継種牡馬で、02年
メトロポリタンH(ダート8F)をレコード勝ちした
スピード馬。代表産駒の
レッドファルクス(16&17年スプリンターズS)は、白い毛色からして父のDNAを色濃く受け継いだ感があります。重賞3勝馬の
パドトロワ、18年スプリンターズS3着の
ラインスピリットにも、父譲りの
スピードがしっかりと伝わりました。
その半面、18年には何と
リッジマンが芝3600メートルのステイヤーズSを制覇(新馬戦は門別ダート1000メートルでしたね)。肌馬によって、産駒に多面性が出るのも特徴的で、このあたりが血統の面白さと言えるでしょう。
母系は祖母ビューティーメイクが父リアルシャダイのスタミナを受け継ぎ、ゴールドアリュールとのマッチングで砂適性がアップ。
パフュームの半弟
ホウオウルーレット(父ロージズインメイ)も、今後のダート界を担う存在になり得る素質を秘めています。
今年1月に引退を撤回し、現役続行を表明した時には驚きましたが、息の長い活躍をするのも父の産駒の特徴でもあります。7歳でも元気いっぱい。さらに☆マークを増やしてほしいです。(デイリースポーツ・松浦孝司)