種牡馬としてウイングアロー(ジャパンCダート)などを出したアサティス(牡22)が、5月13日に北海道日高町の競勝牧場で病気のため死亡していたことがわかった。
アサティスは父Topsider、母Secret Asset(その父Graustark)という血統の米国産馬。祖母Numbered Accountは71年の米2歳牝馬チャンピオンに輝いた名牝で、伯父に名種牡馬Private Account(ガルフストリームパークH-米G1)、従弟にリズム(BCジュヴェナイル-米G1)など近親に活躍馬多数の良血馬。
現役時代は89年ジョッキークラブ大賞典(伊G1・芝2400m)、89年、90年ハードウィックS(英G2)などに勝ち、90年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスDS(英G1)では柴田政人騎手(現調教師)が騎乗し3着に入った。通算成績16戦6勝(重賞5勝)。
引退後、91年から北海道静内町(現:新ひだか町)のレックススタッドで種牡馬入り。04年から昨年までは新ひだか町のアロースタッドで種牡馬として活躍していた。
主な産駒には、00年ジャパンCダート(GI)、00年フェブラリーS(GI)を制したウイングアローほか、スマートボーイ(平安SなどGIII・5勝)、メイショウテゾロ(シンザン記念-GIII)などがおり、主にダートでの活躍馬を送り出した。04年には米国に移籍したフェスティバルがダリアH(米G3)を制覇。現役馬には今年の金盃(南関東G2)など南関東重賞4勝のボンネビルレコード(牡5、美浦・堀井雅広厩舎)などがいる。