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G1TC

【マイルCS】セリフォス最速33秒0まとめて差し切った G1初制覇

2022年11月21日 07:00

外から一気に差し切ったセリフォス(左)がG1初制覇。白毛のソダシも奮闘の3着だ

◆第39回マイルチャンピオンシップ・G1(11月20日、阪神競馬場・芝1600メートル、良)

 最強マイラーを決定する第39回マイルCS・G1は20日、阪神競馬場で行われ、3歳馬のセリフォス(レーン)が後方一気の末脚で初のG1タイトルを奪取した。

 レーンが、セリフォスとともにスタンドを沸かせた。直線に向いてもまだ後方。残り350メートルでようやく追い出し、ステッキが入ったのは残り150メートル。上がり最速33秒0の末脚でまとめて差し切った。「前と離れていて簡単じゃないと思いましたが、すぐに瞬発力を見せてアッと言う間でした」。19年の有馬記念以来、自身4度目のJRA・G1勝利となった豪州の名手は、3歳馬の底力に驚きの声を上げた。

 中内田厩舎にとっても価値ある4つ目のG1タイトルだ。これまで朝日杯FS2勝、阪神JF1勝と2歳戦ばかりだったが、ひと味違う初の古馬G1制覇にトレーナーは「素直にうれしい。夏を越し、ひとつ成長していました」と声を弾ませた。

 成長していたのは、馬だけではない。担当馬で平地G1初制覇を飾った三上厩務員は「えらいこっちゃ」と泣きながらターフから引き揚げ、セリフォスの調教パートナーの片山助手が駆け寄ると「あんたの顔見たらだめだ…」と涙をぬぐった。開業9年目、スタッフを含めた“厩舎力”の強化を証明するVともなった。

 招待された香港マイル(12月11日、シャティン)は辞退しており、さらなる飛躍の舞台は来年となる。「マイルがベストと思っていますが、今後のことはオーナーと相談して」と指揮官。昨年のマイルCS連覇で引退したグランアレグリアの後継となる若きマイラー。楽しみな新星が秋の仁川に誕生した。(玉木 宏征)

 ◇母は出産後に死ぬ「血統をつなげられて良かったです」

 馬主の(株)G1レーシング・吉田正志代表は、セリフォスの豪脚に「感動しました。先生(中内田調教師)の指示でゴーサインを遅らせたのは分かっていたのですが、直線はドキドキしました」と興奮。母シーフロントはセリフォスを出産した後に死んだこともあり、同代表は「血統をつなげられて良かったです」と喜びをかみ締めていた。

 セリフォス 父ダイワメジャー、母シーフロント(父ルアーヴル)。栗東・中内田充正厩舎所属の牡3歳。北海道安平町・追分ファームの生産。通算8戦5勝。総獲得賞金は3億9570万6000円。主な勝ち鞍は新潟2歳S・G3、デイリー杯2歳S・G2(以上21年)、22年富士S・G2。馬主は(株)G1レーシング。

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