イクイノックスで天皇賞(秋)を制したルメール騎手(撮影:下野雄規)
いよいよ明日はクリスマスイブ。12月25日(日)に行われる暮れの大一番有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)も明後日に迫った。過去クリスマス当日と重なった有馬記念は7回。これまでの「クリスマス決戦」から、名馬による熱戦や強さを発揮する騎手まで戦いを振り返る。
有馬記念の始まりは1956年で、初めてクリスマスと同日になったのは1966年だった。このとき1着となったのは天皇賞馬・コレヒサの半弟であるコレヒデで、同年の天皇賞を制したハクズイコウや、菊花賞を勝ったナスノコトブキを下しての勝利。その後、年度代表馬にも輝いた。
時代を彩った名馬たちも「クリスマス有馬」を経験している。1988年は3度目のGIとなったオグリキャップが出走し、同年の天皇賞を春秋連覇したタマモクロスとの接戦を制してGI初制覇を達成した。1994年には史上5頭目のクラシック三冠を成し遂げたナリタブライアンが、ファン投票1位の得票を得て参戦。同年に重賞6連勝を達成したヒシアマゾンに対して3馬身差をつける圧勝だった。
2005年はハーツクライがGI初制覇。このとき手綱を執ったのはC.ルメール騎手で、オルフェーヴルが勝った2011年はエイシンフラッシュに騎乗して3/4馬身差の2着。さらに2016年はサトノダイヤモンドをGI・2勝目へと導いている。これまで12月25日の有馬記念で2勝している騎手はルメール騎手のみで、成績も[2-1-0-0]と強さを見せる。
ルメール騎手は今年の天皇賞(秋)を制したイクイノックスへの騎乗が予定されている。6年ぶりとなる聖なる日のグランプリで、プレゼントを届けてくれるのは果たして。