◆ホープフルS追い切り(22日・栗東トレセン)
第39回ホープフルS(28日、中山)で自身初のG1挑戦となるルーキーの今村聖奈騎手(19)=栗東・寺島厩舎=が22日、コンビを組む
スカパラダイスの追い切りに騎乗した。栗東・CWコースを単走し、落ち着いたペースでスタート。直線で促されると反応良くギアを上げた。前夜からの雨で水を含んだ馬場だったが、力強い伸び脚で6ハロン84秒7―12秒2をマーク。「リズムを大切にして折り合いを重視しました。テンは力むところがありましたが、コーナーを抜けるといいリズムで走ることができました」と手応えを示した。
今回は2戦ぶりのコンビで、追い切りに騎乗するのは新馬戦(8月27日)の1週前以来。「久しぶりに乗りましたが、すごく成長を感じられました」。3か月ぶりだった前走は馬体重プラス12キロで出走。「(体を)見ていてパンパンですね。乗り味が良くて柔らかい馬でしたが、体がガチッとして、安定感が出てきました」と変化を実感している。
朝日杯FSに
ウメムスビと挑んだ角田河に続き、新人2人目のG1挑戦。JRA所属の女性騎手としても19年フェブラリーS、高松宮記念に騎乗した藤田菜七子以来2人目となるが、気負いは感じられない。「今年最後のG1で所属厩舎の馬に乗れる。馬主さん、先生、スタッフの方々に改めて感謝したいです」。女性騎手の最多勝利数更新、重賞初騎乗初V、史上5人目の新人50勝。数々の偉業を成し遂げた
スーパールーキーが、22年ラストG1まで競馬界を沸かせ続ける。(水納 愛美)