エアロロノアとのコンビでラスト金杯に挑む福永祐一騎手(C)netkeiba.com
最後の金杯に、勝手知ったるパートナーで参戦だ。調教師試験に合格したため、2月いっぱいでステッキを置く福永祐一騎手が、京都金杯(4歳上・GIII・中京芝1600m)にエアロロノア(牡6、栗東・笹田和秀厩舎)で挑む。
JRA重賞で通算160勝を挙げる名手だが、意外にも京都金杯とは縁がなかった。1番人気、2番人気ともに3回ずつ騎乗するなど、多くの有力馬でチャレンジ。しかしながらハナ差の2着が1回、クビ差の2着が2回あるように惜敗、また惜敗…。昨年のピースワンパラディが実に6回目の銀メダルだった。
エアロロノアとは一昨年1月の2勝クラスを制して以来、約2年ぶりのコンビ。とはいえ、過去7戦で3勝、2着1回、3着3回とオール馬券圏内だから、しっかりと手の内に入れている。
エアロロノアの祖母は、武豊騎手とのコンビで05年秋華賞を制したエアメサイア。当時20代だった福永騎手がラインクラフト、シーザリオの名牝2頭で名勝負を繰り広げた好敵手だ。かつてのライバルの孫でラストチャンスをモノにできれば、ドラマチックなワンシーンとなるに違いない。