京成杯に出走予定のシルヴァーデューク(撮影:下野雄規)
「ザ・ロック」の後押しが心強い。
シルヴァーデューク(牡3、栗東・西村真幸厩舎)が京成杯で重賞初制覇を狙う。
現役時代に当時の世界記録となるG1・7連勝を達成し、引退後は種牡馬としても活躍した名馬ロックオブジブラルタル。残念ながら昨年10月に亡くなったが、その血を引く馬は中山の芝で大活躍している。母の父として
ジェネラーレウーノが18年の京成杯とセントライト記念、
ロジチャリスが17年のダービー卿CT、さらに
カテドラルが21年の京成杯AHを制しているのだ。ロックオブジブラルタルは父がデインヒル、母の父がビー
マイゲストという欧州配合。ノーザンダンサーの3×3だから、
パワーを要する芝は間違いなく合う。そう考えると、直線に急坂がある中山と好相性なのも偶然ではないだろう。
シルヴァーデュークは父が
シルバーステート、母の半姉には名牝
ラインクラフトがいる血統馬。21年のセレクトセール1歳で4000万円(税抜き)の高値がついたのも納得できる好馬体の持ち主だけに、陣営がクラシックを意識するのは当然だ。サウジアラビアロイヤルCは3着、デイリー杯2歳Sは4着とワンパンチ足りないレースが続いているが、中山替わりは必ずやプラス。初タイトルを手にして、同舞台の皐月賞へと駒を進めたい。